無精子症が離婚原因になるのか
Modest Life管理人のひなたです。
別記事に書いていますが
『あなたは無精子症です』
と医者に診断されたときは、なんか衝撃でした。
ぜんぜん現実っぽくなくて、自分だけで考えたらなにも不妊症とは思えないのに、病院で検査してもらうとそんなことを言われて。
言われた後でも、時々は『全然子供いなくて、夫婦2人だけでいいし』と強がりではなく、本当に自然と思えたりもしていたし。
でもたまーに、ふと
『妻のためにも離婚した方が良いのかな?』
と思ったりしてしまうときもあって、そういう時は少し頭が混乱してしまったり。
今回は、そんな時のことを思い出しながら、書いてみます。
離婚を考えたことは有ります
うーん、そうですね。
たぶん、『男性不妊 離婚』とか、『不妊治療 離婚』などのキーワードでこの記事にたどり着いた人が予想している記事にならないと思いますw
私の場合、
『パートナーが原因で子供が出来ない。だから、離婚したい』
ということではなくて、
『自分が原因でパートナーに子供が出来ない。だから、離婚してあげたい』
と言う方の話ですから。
ちょっと特殊な方でしょうかね?
まぁ、私が無精子症と診断されてから、数か月間は『男性不妊の検査』をしてましたが、その経過だったり結果は『無精子症だ』と言われ続けただけの時間で。
正直に言って、最初はなんか他人事。
『あー、精子無いのかよ』
と頭では理解していたと思うけど、心の奥の方のどっか遠い方で理解したくない、解りたくない、というような、、、。
言葉にするのが難しいですね。
でもある日、当たり前のことに気づくんです。
『あっ、自分の子供が抱けないんだ』
って。
それに加えて
『妻は何の問題もないのに、自分といるから子供が抱けないってことじゃん』
なんて思ったりして。
なんか、この気持ちも複雑な感じでした。
~Modest Life~
本当に相手を想うとは
私たち夫婦はかなり仲が良いです。お互いに信頼して信用しているというか。
だからこそ、私が無精子症と診断された後も、5年間も私が治療もしないのに仲が良く過ごせたし、旅行も行ったし、ケンカもなかったし。
でも、たまーーーーに
『本当に妻のことを想ったら別れた方が良いのだろうか?』
って、頭をかすめたりするんですよ。
こういうモードの時は、結構考えちゃうんですね。
夫婦の仲が良いから、私といて多少は幸せを感じてくれていると思う。でも、私といたら『自分の子供』は抱けないかもしれない。
しかも年齢も上がってきてしまう。
そんな大事な時期を、私となんか一緒にいてくれていいのだろうか。と。
でも、たぶん妻は私といるのが一番幸せなんだと思ったりもして、逆に『別れる』という選択肢は妻が不幸せになるんじゃないだろうか。とか。
ちなみに、いくら悩んだ時でも妻に話したことは有りません。
こんなものは、1人で答えは当然出ないですよね。
本来なら、きちんと向き合って2人で思いっきり話せば良かったんだろうに。
私としたら、不妊治療から逃げているって後ろめたさだったり、負い目を感じてしまっていたのかもしれないです。
正解は無いですよね
正直、不妊症を理由の離婚って、正解は無いと思います。
でも、私がセントマザーで手術をするって決まった時に、『もし精子が無かったらどうするか!?』という話し合いはしたことがあります。
その結果は正直に言って最後まで出ませんでした。
でも『別れる』という選択肢も出ていません。
話し合いで出たのは、『2人でこのまま過ごす』か『養子』かでしたね。
私たち夫婦の考えとして、お互いに『精子が有るか無いか解らない状態では』、『別れる』という選択肢は無かったんです。
私たち夫婦だけにとっても、その時々の状態によって決断や結論が変わってくるものなのですから、不妊に悩む人々の数だけ、その人々の正解や、悩んで出す答えが違ってくるのは当たり前なんだと思います。
『子供だけが人生じゃないよ』
そんなことを言う人もいると思います。
だだ、
そう思える人は『そう思える人』
で、
そう思えない人は『そう思えない人』
なんです。
全てに当てはまることなんてないですよね。
悩みに悩んだ夫婦の結論は、例え離婚ということになるとしても、それは不正解ではないと思います。
ただ、それがきちんと正解ということでもないんでしょう。
そんな『正解』とか『不正解』なんて無いものですから。
きちんと夫婦で話し合いをして、きちんと『その夫婦の結論』を出すことが、不妊治療に一番大事な時間を無駄にしない、一番必要な事なのかもしれません。
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また、もし不妊治療を考えているのなら、不妊治療についての『やめどき』や不妊治療『体験談』について書いているエッセイ本や漫画があります。
下の記事は私の感想を書いていますので、合わせて読んで頂けたら嬉しいです。