卵子凍結保存の95%が使われていない!?
Modest Life管理人のひなたです。
いつものようにネットでニュースを読んでいたら、興味深い記事が掲載されていたので、取り上げて記事にしてみようと思います。
それは、yahooニュースで取り上げられていた、下の記事です。
出典:95%が使われていない!卵子の凍結保存に関する5つの衝撃事実
URL:http://netallica.yahoo.co.jp/news/20160623-47679979-suzie
タイトルの時点で
『えっ!?』
と思ってしまったんですが、実際に内容を読んでみると
『痛みを負ってまで卵子の凍結保存をしたのに妊娠出来る保証もない・・・』
と悲しく思ってしまった記事でした。
今回は、卵子の凍結保存と、その着床・妊娠の難しさについて思ったことをつらつらと書いていこうと思います。
記事の概要
掲載されていた記事をそのまま載せるわけにもいかないので、細かいところは引用元を参照していただくとして、ここではざっくりと概要を書いていきます。
まず前提として、今回の記事は日本で書かれた記事では無く、海外の科学ニュースサイト『Live Science』という所が日本のことを書いた記事なんです。
なので『海外から見た日本』って感じなんですね。
実際のサイトは、
出典:5 Surprising Facts About Egg Freezing
URL:http://www.livescience.com/55115-egg-freezing-surprising-facts.html
ここになります。
ただ、基本的にはyahooニュースで書かれている内容がそのままなので、それを読めば十分かな、と。
海外サイトだと浦安市で行う卵子凍結への助成制度の紹介や、日本の低い出生率の改善などについて少し書かれているくらいですね。
さて、実際の内容で一番『やられたー』と思ったのは、
『95%が使われていない!卵子の凍結保存』
という内容について。
なぜなら、私はタイトルに魅かれて記事を読み始めたわけですが、この調査結果はアメリカのカリフォルニア州にある不妊治療センターが行った調査の結果なので、これまた日本のことではありません。
そうきましたか、と思っちゃいましたw
ただ、そう言っても、この調査結果で興味深いことは書かれていて、
卵子を凍結保存しても、実際にそれを利用しようとする女性の割合は比較的少ないといいます。
カリフォルニア州にある不妊治療センターが行った調査でも、2007~2012年までに卵子を凍結保存した232人の女性のうち、95%は2015年の段階でまだ凍結卵子を利用していないということがわかりました。
出典:95%が使われていない!卵子の凍結保存に関する5つの衝撃事実
URL:http://netallica.yahoo.co.jp/news/20160623-47679979-suzie
つまり、アメリカの事とはいえ、おそらく痛みを伴った採卵をしてまで卵子の凍結保存を行ったのに、ほとんどの人は使っていないわけで。
しかも、そのうちの16%が
『他の手段で子供を産むことが可能』
だったということですから、もう少し夫婦で慎重に採卵を行えなかったものかと思ってしまう所もありますが、実際のところ本当の事情はご本人にしか分かりませんよね。
そして、やはりアメリカの結果の中でも、
特に38歳以上の女性の卵子の妊娠率が著しく低下する傾向にあり、38歳以上で凍結した卵子での妊娠率は10%前後であるという研究結果が発表されています。
出典:同上
と書かれており、凍結卵子を使った場合でも、採卵の時期が高齢になるにしたがって、着床・妊娠が難しくなることが分かります。
・・・本当に、高齢での妊娠というものがかなり厳しい状況であるというのは、凍結卵子でも、自然妊娠でも変わりなく、、、という所でしょうか、、、。
~Modest Life~
日本の場合
この記事を読んでみて、これがもし日本で同様の調査をしたなら
『この結果って変わるかな?』
と考えてしまいました。
まぁ、もちろん結果は分かりませんが、なんとなく
『日本の方が使用率(と言っていいか分かりませんが、、、)は高くなるだろうな』
と思います。
やっぱり、日本ってきちんとしていると思うんですよね。
千葉県浦安市の卵子の凍結に対する助成制度の概要を確かめてみても、何度も説明会を行って、そのうえできちんと承諾を得て行うものですし。逆に、助成制度が無くレディースクリニックで自分で採卵を行うような場合でも、ある程度きちんとカウンセリングを行うでしょうし。
どうしても、
それが分かっていても
採卵をしなければならない事情があって、採卵をするのだと思いますから。
よくこういう記事を読んだ時って、
『まだ結婚してないから、後々の高齢出産の為に卵子を凍結保存しておきたいな』とか、少し軽い理由で保存をしたい人がいることが書いてある記事をたまに見かけます。
まぁ、確かに『凍結保存をしたい』と思う人はいると思いますが、実際に『凍結保存をする』という行為をする人は、やっぱり『高齢の時の妊娠』だけのことを考えて採卵出来るのかな?と少し不思議で。
逆に、
『採卵までする』
と、きちんと納得して、そうしたいと思って採卵した人が後で使わなくなったとしたら、実は嬉しい事情の場合が多いんじゃないかな?とも思うわけで。
(病気の方が回復した、とか)
もちろん、それぞれの事情が分からないただの推測記事ですが、
『凍結卵子の95%が使われていない!』
という事実を読んだ時に、どうして使わないんだろう、、、と思ったので書いてみました。