無精子症手術にも対応か
Modest Life管理人のひなたです。
2016年1月6日の衆院本会議で塩崎厚生労働大臣が、男性の不妊治療に対して15万円の助成を行うように決めたみたいですね。
確かに、平成28年(2016年)度厚生労働省予算案にも、不妊治療への助成拡大として158億円もの予算を積んでいるようです。
平成27年度補正予算には7.1億円、平成28年度予算には158億円を見積もるということは、結構な本気度が見て取れるのではないでしょうか。
※ 平成27年度補正予算に
『男性不妊の助成金新設や体外受精や顕微授精の助成金への初回増額』
が含まれており、
1月20日の予算成立で不妊治療の助成金の増額(拡充)がスタートしました。
助成金増額のスタートについては、下の記事に改めて書いています。
厚生労働省予算案を少し見てみる
厚生労働省のホームページから、平成28年度予算案の概要を見てみました。
確かに、総合的子育て支援として不妊治療への助成拡大が挙げられていて、『初回の助成額の増額と男性不妊治療の助成を拡大する』と明記されています。
とはいえ、概要が記載されているだけで詳細の内容はまだ分かりません。
ニュースなどを見ると、
無精子症に対する手術は15万円の助成金、
そして特定不妊治療である体外受精や顕微授精の治療費1回目の上限額を現行の15万円から30万円に拡大するみたいですね。
~Modest Life~
さて、対象はどうなることやら
私の手術は終えたとはいえ、無精子症の自分からすれば喜ばしいことです。
経済的な理由から見送っていた人たちが考えるきっかけになるかもしれません。
日本はまだ不妊というと女性に対する見方が強く、やはりまだ男性不妊については、一般的な認識もかなり薄いでしょうから、国から男性不妊に対しても助成金を出す。となって少しでも認識が改善されるといいのですが。
対象については、今まで都道府県や自治体が独自に実施していた内容から考えると、MD-TESEやMESAそしてPESAの手術全てが対象となって、個人の自己負担が半分になるように上限15万円の助成金を行うのではないかと思います。
男性不妊への助成金
元々、男性不妊に対する助成金を出している自治体は少なく、東京都が去年(2015年)独自に15万円を上限に助成を行っていました。
調べてみると、男性不妊の助成は三重県が初だったんですね。
現在だとさっと検索をしても、埼玉県や秋田県でもTESE/MESA/PESAそれぞれで上限10万円の助成制度がありそうですし、きちんと調べるとさまざまな都道府県や自治体で助成してくれています。
しかし、神奈川県は『TESEやMESAも助成の対象となるが、女性側の治療費と合算して1回の治療とする』ので、私のように無精子症であると妻の顕微授精の費用で上限額まで達してしまい、少々悲しいことになっていました。
しかも、私が住む横浜市ではそもそもTESE/MESAに対しての記述がなく、助成対象外です。。。
そう考えると、地域による格差を少なくするという意味で、国の施策として男性不妊に目を向けてくれるのは、とてもありがたいことです。
経済的な軽減と共に
確かに助成金で多少の経済的な負担は軽減されると思うのですが、正直に言って手術に対する二の足を踏むのは、それだけが理由ではありません。
自分のことですが、やはりお金よりも身体的な不安や、手術に対する恐怖、もし精子がいなかった時の精神的な恐怖感が大きかったと思います。
TESE/MESA/PESAなど無精子症の手術はやってみないと分からないということで、それに対するケアも同時に考えていくことも少子化対策にとっては必要な事なのかな、と考えてしまいました。