射精しても精子がいない
Modest Life管理人のひなたです。
私は閉塞性無精子症だったわけで、本当に有り難いことに精巣(いわゆるキンタマ)で精子は作られていました。
そして、射精をする際にどこかで精子が止まってしまい、精液中に精子が見られないので無精子症という状態になっているわけです。
これって不思議だと思いませんか?
ちょっと恥ずかしい話ですが、一応夜の営みで射精はしているわけですが、射精してるのに精子が無いということなんです。
出てるのに出てない?
不思議に思って調べてみました。
良くある誤解
人間とは不思議なものです。
射精してるからちゃんと子供ができるはずだと思っていたのに、病院に行って精液検査をしたら『精子がいません』とか言われて、、、
えっ?何言ってんの?
なんて思って、当時はよく調べました。
最初に結論から簡単に言うと、
私たちが射精しているものは、精液(分泌液)と精子が混ざったもの。
なのです。
私たちは
精液と精子という2つのモノを、1つの名前(精液とか、精子とか)で呼んでしまっているのですが、この2つがそもそも別物
というわけです。
精液があるのに精子が無い、ということも、2つがそもそも別と考えると、少しは理解しやすくなりますよね。
~Modest Life~
精子と精液の造られる場所
身体の中にあった時は2つのモノなのに、射精する時にはいつの間にか1つになっているなんで、これもまた不思議ですね。
なんでこうなるかというと、この2つの造られる場所が違うんです。
精子は精巣で造られます。
そして精巣→精巣上体→精管を通って運ばれ精嚢と呼ばれる臓器に精子が運ばれます。
そして精液が運ばれた精嚢には、精液の大部分(70%ほど)の分泌液があります。
つまり、
精子は精巣で造られ→精嚢へ。精嚢にもともと精液(分泌液)がありそこで混ざる。
というわけです。
では、精液の残りの30%は何かというと、前立腺からの分泌液となります。
精嚢で合わさった混合液は、今度は前立腺に送られてここで混ざる。
これで全て混ざりました。(100%になった)
つまり精子と精液の70%は精嚢で混ざり、残りの30%は前立腺で混ざり100%の精液となる。
理解してみると、なんだそれだけか、って感じですよね。
精液に精子がいない、とは
これまで書いた通り、普通の男性が射精の時にみているものは、精子と精液(分泌液)が混ざったものとなります。
しかし、残念なことに私のような閉塞性の無精子症の場合は、
精巣で造られた精子が、精巣上体→精管を通って精嚢に運ばれるこの途中で何かしらの理由により止まってしまうため、射精中には精液(分泌液)のみが出てくるという状態になるわけです。
精路再建手術は、この身体の仕組みを理解して、単純に詰まっているところを治す(再建する)という手術というわけですね。
うーん。調べてみると、なるほど納得、という感じでした。
最近はスマホで簡易的に精液検査が出来るというキットも出てきました。
もちろん確定的な診断はできません。
ただ、まずは簡単でも良いから一回検査をしてみたいという人にとっては、やってみるのも良いかもしれませんね。
関連記事 スマホで男性不妊を調べるなら