人工授精を適用する場合もある
Modest Life管理人のひなたです。
乏精子症とは、
『精液1mlの中に精子が2000万匹より少ない』
場合のことを言います。
ちなみに、読み方は『ぼうせいししょう』
じつは乏精子症の中でも段階があり
正常値(2000万匹)より少しだけ少ない場合でも
ほどんど0匹の場合でもどちらも乏精子症
と言われます。
無精子症の私からみると
『精子があるからなんとかなるじゃないか』
なんて失礼なことを思ってしまうところですが、高度乏精子症(500万/ml以下)だと自然妊娠は難しくて、治療としては人工授精以降の特定不妊治療が適用されることもしばしばある症状です。
最初は漢方などから
乏精子症の場合でも通常の検査と同様、精液検査や診察、血液(ホルモン)検査などによって診断されるのですが、ほどんどの原因は不明。
原因が不明という悲しい現実は、無精子症の場合でも一緒ですね。
乏精子症の場合、まず実施される治療は漢方治療やビタミン剤など、身体の内部を改善していく治療方法が主になります。
私も知らなかったのですが不妊の病院などでは漢方外来が有るんです。
きちんと漢方専門として存在しているんですね。
それほどまでに
『不妊治療では、まず体内を改善していくことが重要』
とされていることが分かります。
ただ、漢方などが『よく効く』という立証は無いはずです。
それでは、なぜ最初に適用されるのかというと『先人たちの経験』や『実際に効果があった人もいる』ことから処方される場合が多いんです。
つまり、
『立証はされていないけど、ちゃんと効いた人がいる』
んです。
とはいえ『ダメでもともと当たれば儲け』くらいの気持ちの方じゃないと、気持ちに余裕がなくなり、ストレスが無くなってしまいますので注意が必要です。
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~Modest Life~
人工授精へのステップアップ
乏精子症の場合、漢方治療などを行いながら精子の質を上げていき、タイミング法などで様子を見ていくのが一般的な治療になります。
しかし漢方治療などによる身体内部の改善を図っていくのは
『精子が造られるまでに74日間かかる』
ということから、ある程度時間に余裕があり少しずつ進めていくこと可能な人が行うことが多いです。
関連記事 精子が造られないのはなんで?
逆に、タイミング法などに時間をかけすぎると時間だけを浪費させることになり、気が付いた時には残りの時間が少なくなって焦ってしまうということも考えられるので、主治医の先生と時期や年齢のことを含めて相談しながら次へのステップアップも考えていくことになります。
そのステップアップが人工授精です。
人工授精の妊娠率
なんとなく人工授精まで始めると、いかにも
『気合を入れて不妊治療を始めたんだから、すぐ妊娠できるだろう』
と思ってしまうんですが、実は人工授精の妊娠率は高くありません。
人工授精の妊娠率は、5~10%程度と言われています。
私もこの事実を知って少し驚きました。
なので、人工授精は5~10回のように回数が多くなることが多いのです。
こんなに回数を行うと費用がかさみそうで少したじろぐと思うのですが、実は人工授精の費用は1回あたり1~3万程度です。
顕微授精のように一回で100万近いのに比べれば大したことございません。
。。。って、自分は不妊治療の高額治療費に毒されていますね。。。
おっと、話を戻すと、
人工授精は毎月実施することが出来るし、副作用も少ないんです。
もちろん、
『だからすぐに人工授精をしてください』
という訳ではありません。
ただ、その治療方法もあることをきちんと知ることが必要ではないでしょうか。
その上で主治医と相談をして、例えば『人工』という単語に惑わされることなく、自分で納得し、後悔しない治療方法を選択することが大事だと思います。
・・・ちなみに最近はスマホで簡易的に精液検査が出来るというキットも出てきたんです。
もちろん確定的な診断はできません。
ただ、心理的なハードルを一個下げるという言う意味でやってみるのも良いかもしれません。