卵子の老化という事実
Modest Life管理人のひなたです。
Yahooニュースに
『凍結卵子で出産 異例の表面化』
というタイトルで、健康な女性が凍結卵子で出産した記事が出てました。
やっぱりYahooニュースのタイトルって少し短いですよね。
この記事では、女性が41歳の時に採卵をし卵子凍結をして、44歳の時に出産をしたということを表した記事でした。
私たちのように、
不妊治療をしていたり、少しでも知識がある人間が読むと『採卵して凍結保存して体外授精したんだな』という感想になると思いますが、一般の人が読むとどう思うんでしょうか。。。
ちょっと考えてみました。
一般の人が読むと
私がこの記事を読んだ感想を正直に書くと
『すごいなぁ、あんなにキツイ採卵を何度も行って、タイミングを見て体外授精をしたんだな。子供が本当に欲しかったんだな』
というものです。
ざっと最初に読んだ時は、あまり否定的な感想は無かったですね。
なんで否定的にならなかったのかな?と考えたのですが、
毎日の排卵誘発の注射だったり、全身麻酔の採卵や胚の戻しをしてくれた自分の妻を間近に見ているので、そこまでして卵子を凍結したいと決断した方の思いを否定はできないと思いました。
ただ、一般の方が読むと
『なんでそんな不自然なことで妊娠しようとするんだろう?』
って思うのかなー?とも考えます。
少しは卵子の老化や、高齢によるリスクが一般の方にも広まってきたかもしれないけど、まだまだ人工受精や、体外受精、顕微授精についての知識はきちんと理解されていないでしょうしね。
~Modest Life~
リスクがある
もちろん、凍結卵子を使って妊娠するリスクは有ります。
採卵前の準備期間も自己注射になるだろうし、採卵だって全身麻酔の身体に負担のかかることをしなければならない。それに当然、採卵は費用は自己負担で1回数十万もかかるし、凍結継続の更新費用だってかかる。
そう簡単にやろうと言えることじゃない。
もし『私も卵子の凍結保存したい』と考えてクリニックに行っても、かなりの覚悟が無い限り、説明を少し受けただけで『やっぱりやめます』ということになるんじゃないかなと思うんです。
今回のような行動を起こすような人であれば、説明を受ける前から、ある程度きちんとした知識をリスクを承知の上で、それでも今は妊娠するわけにはいかず、将来のために少しでも若い卵子を残しておきたい。
そう考えているのではないでしょうか。
そうであれば、卵子凍結は一つの選択肢として有りなのかもしれません。
仕事・出産共にしやすい社会が必要
『医学的に不妊治療をしなくてもいいなら、採卵をせずに自然妊娠が一番いい』
ということは簡単です。
ただ、高齢になればなるほど妊娠率が下がることは事実として明らかになっていることですし、40歳を超えると今度は流産率が上がってきます。
『一億総活躍社会』というスローガンで、女性の活躍の場所が増えるごとに、結婚や妊娠の年齢も上がってきてしまうことは予想出来ることです。
そうならば、社会に出て活躍する女性が高齢になる前に出産し、出産後も不安なく復帰できる社会を創っていくことが必要じゃないのかな、と思いますね。
コメント
ギリギリ20代の妊婦です。記事を読んで、否定とはいかないまでも「うーん」と思うことがあったのでコメントします。
卵子凍結をする女性たちの意見を聞いていて、「産むことが目的になってないか?」と感じるのです。子供は、彼女たちが女性として誇りを持つための道具ではない。
以前読んだどこかの記事で、「不妊治療のために貯金がなくなった」という女性がいました。産まれてからかかる諸々のお金について、その女性は何も考えていなかったのかと驚きました。
出産後に復帰しやすい社会というのは日本の急務だとは思います。しかし、「女性を活躍させる=生物学的な限界を捻じ曲げてあげる」ではないのではないかと思います。