不妊治療への不快感と拒否感
Modest-Life管理人のひなたです。
私の中で『妊活』と聞くと最初に、森三中の大島美幸さんと夫のすずきおさむさんのご夫婦が思い浮かびます。
結構そういう人も多いんじゃないでしょうか?
妊活という言葉自体も、大島さんの宣言からより広まった?という気もしますし。
とはいえ、大島さんの妊活宣言から実際の出産のとき、そして出産後の言動までもがネットの中で賛否になることが多々あり、私もYahooのコメント欄だったりニュースなどで目にすることもあります。
なんでこんなに賛否があるんだろうと思ったら、それは
『普通の人が不妊治療に感じる不快感と拒否感』
に通じるものがあるんじゃないかな?と思ったので記事にしてみます。
秘め事は隠し事、黙ってろの日本
最初に引っかかるのはたぶん
『わざわざ妊活宣言をした』
ということかな、と思います。
不妊治療をする人はわざわざ周囲に『私は不妊治療をします』宣言はしませんし。
『できれば会社の上司にも伝えたくないし、上手に日程をやりくりして、誰にもわからないように進めたい』
と思うのが日本人で大半の人が思う自然な流れ、かもしれません。
ゴシップ的な感じで芸能人の噂についてアレコレいうのは楽しいけど、あからさまに『小作りのタイミングを考えたり、漢方飲んだりして頑張ってますっ!』と宣言されてしまうと、ただのゴシップが現実として目の前に来るので、生々しく感じてしまうんだと思うんですよね。
別に、生々しい他人の性的なところは聞きたくもないし知りたくもない。
『秘め事は隠し事。噂は楽しいけど、現実は楽しくない』
といったところでしょうか。
だからこそ、大島さんご夫婦がそろって堂々と『妊活します』と宣言したことに、『いや、言わなくていいから』、『黙ってていいから』という、日本人ならではの違和感を感じるのかもしれません。
~Modest Life~
お産カメラも同じ話
先日、世界の果てまでイッテQでやってたヘルメットカメラの話も同じですよね。というよりも、他人の出産を堂々と見せることに、妊活よりも強い違和感を感じたのは私だけではないと思います。
『おいおい、それは見せないでくれよ』
という。
まぁ、妊活よりも分娩の時の方が神聖的ですし、人間の中で秘め事としてはかなりレベルが高いですしね。
というか、一番の秘め事じゃ?
そんなもん、バラエティーで見せられても。。。
という気すらします。
(もちろん、生命を伝える必須なドキュメンタリーであれば否定しません)
これまた堂々と、どうですかお客さんっ!と見せつけられることに大きな違和感は感じてしまいますよね。
芸能人だからこその苦悩
でも、と考えます。
芸能人って大変だなぁ。
って。
大島さんが妊活宣言をした年齢は34才後半。
不妊治療に対して少しでも知識のある私たちが考えると、
『結婚して子供がいなくて、、、今の年齢でやらないで後悔しないっ!?』
とおせっかいなアドバイスをしたくなるような年齢です。
そして、その頃の大島さんは売れに売れてる売れっ子で、見ない日が無いくらいで。『そうだ旅に行こう』では準レギュラーくらいの勢いで出てたし。
そんな中、テレビで見なくなるとすぐに忘れ去られる芸能人という職業では、私たちで言う会社の上司にだけ報告して、他人に知られないように静かに治療をすることは、、、、たぶんムリだったんでしょうね。。
妊活に踏み出せない他人のために
『他人の妊活状況なんて見たくない』とか『そういうのは黙ってろ』というのは、正直私個人の感情としてすごく分かります。
それでも、、、と思います。
『それでも、いま同じ状況で悩んでいる人、または全然妊活を意識してなかった同年代の人などに対して、不快感でも拒否感でも、何かしら考えるきっかけを与えているんだよな、』
って。
そう思うと、、私のこの不妊治療ブログも目指していることは同じはずで。
私も一番最初の、伝えたい記事に『100人のうち99人に無視されても、1人が考えるきっかけになってくれたら嬉しい』ということを書いてますし。
もしかしたら、それと思うことは同じかもしれなくて。
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しかも、芸能人を逆手にとって、いわゆる広告塔になろうとしているとしたら、実は大変な覚悟をもっているのかも、とも思えるんですよね。
別に、だから不快感を与えていい、ってわけではないんです。ただ、ちょっとだけ自分の考え方を別方向から見て感じたことを書いてみました。