そこにいる生命
Modest Life管理人のひなたです。
改めて今日は、不妊治療は怖かったな、と思ったときの話を。
ウチの場合は、1回目の顕微授精で妊娠し無事に出産まで至ったという、とんでもない奇跡的な幸運に恵まれました。
ただ、顕微授精後から、少なくとも安定期といわれる時期になるまでは、もうなんと言っていいのか、ちょっと言葉に出来ないような恐怖感があったな、と振り返って思います。
何が、というのは、
『そこに生命がいることが分かっている怖さ』
というか。
『それが本当にずっと近くにいてくれるかどうか不安でたまらない恐怖感』
というか。
体外受精も同様と思うんですが、どういっても受精卵を戻しているわけですから
『絶対にいる』
わけで。
他の妊活されている人達のように
『もしかしたら』
という訳でもなく、
言葉のとおり、
『誕生の瞬間から見守ってきた命がそこにいる』
という奇跡に対して
『いなくなってしまうかもしれない』
と、頭の中で思ってしまうだけでも、結構不安になってました。
今回は、私が当時感じていた不安感について書いていこうと思います。
もう、ずーーーっと不安
さてさて、
『妊娠6週の心拍確認から、安定期(妊娠16週ころ)まで怖かった』
なんて書いてしまいました。
が!
まぁ、私は小心者の臆病者なので、
自分の手術(PESA手術)から、妻の採卵も、、、顕微授精の結果も、、、胚戻しも、、、妊娠検査の時も、、、心拍確認も、、、安定期過ぎても、、、つわり終っても、、、胎動を感じても、、、
もう、、ずーーーーっと不安
でしたwww
本当に、不妊治療中は安らぐ時間が見つからないくらい、自分に精子がいても、妻の採卵が上手くいっても、上手に着床しても、ましてや、実際に妊娠判定が出た後でも、、、、、
本当に、そこにある命が、自分のところに来てくれる保証なんて、まったく無いんですから。。。
これ以上の恐怖は、そうそうないんじゃないかと思うくらい。
もちろん、妻に不安が移ると大変ですから、外面は普通にしていましたよ。
でも、内心はバクバク、、、
今日は大丈夫かなぁ、、、
ちゃんと元気なのかなぁ。
そんな事ばっかり考えていました。
~Modest Life~
特に、心拍確認後から安定期までは怖かった
この通りに、全部の時期で不安や怖さを感じていた私が、
『その中で一番不安に感じていた時期はいつ?』
と聞かれたならばやっぱりこう答えます。
『妊娠6週の心拍確認後から、安定期に入るまで』
と。
この時期って、どういう結果になっても誰かのせいじゃない!ということらしいのですが、逆に言うと、
『誰のせいでもなく、いきなりいなくなってしまうかも』
というなんとも言えない不安感を常に感じてしまうわけで。
6週に心拍を確認して、
初期は毎週診察をしていただいて、
毎回の心拍確認で一瞬安心して、
また次の日から
『大丈夫かなぁ』
なんて不安になって。
8週(かな?)からは2週に1回の診察になっちゃって、より一層不安になって。
お腹さすっても、お腹に耳を当てても、もちろん心拍なんて分からなくてww
『もしそうなったら、どうしようもないんだよ』
ってネットの情報に振り回されても、別に全然気が紛れるわけでもないし。
夫婦で『そのこと』については、まったく触れずに。
なーーんとなく、そのことを口に出してしまうと、言霊じゃないけど、本当のことになってしまうんじゃないかって、またまた不安で。
いやぁ、本当に、あの時期は、毎日毎日が不安でたまりませんでしたね。
男の何にもできない感
妻が出産した時の記事にも書きました。
『出産っていうものに対して、男はなーーーーーんにも出来ない』
って。
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もう、私は妊娠前から考えても、妻に何を手伝えていたか分かりません。
特に私なんては、無精子症の男性不妊なんてことになっていますから、手術で精子を取った後は、全部を妻に任せてしまったといっても過言ではないわけで。
当時は淡々と進めてくれていたように感じていた妻も、やっぱり
『あの時は、かなり不安だったよ』
と今は振り返ってくれます。
ただ、その後に
『なんか、いつも応援してくれていたから、なんとなく気持ちは助かってたよ』
とも。
そう言われてようやく、
『心配だから、隣で色々と口出してたことは間違ってなかったのかもなぁ』
と思えました。
まぁ、
『出産に関して、男に出来ることはほぼ無い』
のかもしれませんが、
『出来ないからといって、最初から何もしない』
のはまた違う話なわけで。
パートナーが全然不安そうに見えなくても、やっぱり
『隣に立って一緒に進めていく』
というのは、不妊治療だろうが妊娠・出産だろうが、その他どんなことだろうが
『夫婦でいる限り一番重要な事。』
じゃないかな、と思います。
相手を思いやる
っていうのも、簡単そうでやっぱりなかなか恥ずかしくて難しいですよね。
・・・頑張りましょう。。。お互いに。。。
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