悩みに悩み
Modest Life管理人のひなたです。
男性不妊や治療した時の体験談などを思い出しながら少しずつ記事を書いていますが、少し前の記事を改めて読んでみると、
『何かカッコつけたことを書いているなぁ。。。』
と、読み返してみて自分自身に苦笑してしまいましたw
特に
『私はPESA手術を受けました』
なんて、さらっと書いてますがなんかニュアンスが違うかな、と。
実際は
『PESA手術しか受けられなかった』
が正しいですね。
つまり、他の無精子症の手術であるTESEやMESAといったように、実際に精巣(キンタマ)にメスを入れる手術をやることが出来なかった。
という、かなり後ろ向きな理由でPESA手術を選ぶしかなかったというのが正しい気がします。
怖いものは怖い
確かに、私はセントマザーでPESA手術を行いました。
ただ、PESA手術を受けるまでの流れとして、最初に行おうとした手術はMESA手術の予定だったんです。
それを途中で私からセントマザーの院長にお願いをして、PESA手術に切り替えたんです。
このブログを見に来るくらいですからもうご存知かもしれませんが、MESA手術とは、顕微鏡下精巣上体精子採取法の術式のことを言います。
セントマザーのホームページから引用すると以下の説明になります。
精巣を覆う陰嚢にメスを入れて、精巣と精管の間にある精巣上体という部位にガラス製のピペットを刺して、精子を採取します。
出典:セントマザー産婦人科医院HP
URL:https://www.stmother.com/cause/cause19/
基本的には全身麻酔の手術となるし、陰嚢にメスを入れるし、、、正直言って男にとっては出来るなら避けたい手術です。
そして、私としては正直に言って
・全身麻酔も怖い
・精巣(キンタマ)にメスを入れるなんて怖い
、、、などの理由から、考えるのも恐ろしい手術でした。
もちろん、気持ちの面では
『もし精子がいなかったらどうしよう』
というのは有りましたが、それよりも肉体的な怖さの方が、まずは勝っていたのは否めません。
~Modest Life~
怖いは想像、知識は必要
もともと私はこの手術が怖くて怖くて、不妊治療を5年間も逃げ続けた人間です。
逆に言うと頭の片隅にはいつも引っかかっていたし、そして時間もあったので、不妊治療について多少の勉強をする時間は有りました。
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そのため、無精子症に対する知識も普通の人よりは多くなりましたね。まぁ、一般の人はそんな知識なんて関係ないし知りもしないですよね。
昔は私も関係ないことだと思っていたわけだから、他の人に何にも言えませんケド。
ただ、もしこれを読んでいる方が私と同じ無精子症であるならば、目を背けずにきっちりと知識を蓄えてほしいのです。知ることは無駄ではないです。
もちろん、他の不妊治療についても同様なんでしょう。きちんと自分の状態について向き合い、知識を蓄えることは、やっぱり無駄では無くて。
なぜ知識が必要かですか?
その理由は簡単です。
私がそうだったから。
納得して決める
最初の方に、私は
『MESA手術の予定で、その後に自分の意志でPESA手術に変更した』
と書きました。
ここでもし、私がそもそもPESA手術を知らずに不妊治療を進めていたら、絶対に、100%医者の先生の言われる通りに治療を進めていたでしょう。
無精子症の治療は、現在ではMESA手術が一般的です。
それは、良い悪いではなく、精子が採取できる確率が最も高い方法がMESA手術だからだと、私は認識しています。
だから、患者が何も言わずに
『先生、私は無精子症です。どうすればいいでしょうか?』
と問われたならば、一番確率の高い方法を勧めるのは当然だと思います。
もちろん、そのアドバイスを受けて治療を進めることはほとんどの場合、良いかもしれません。
私たちはあくまで素人ですので、先生の説明が正しいのがほとんどです。変なネットの知識を入れて先生を疑ってかかっては本末転倒です。
不安や疑問があるならば、先生に相談するのが一番早い道です。
先生に対して質問や相談をして自分が納得することができたのなら、少しでも迷いがなくなって進むことが出来るのではないかと思うのです。
信じて託す
別に、絶対に勉強しろというわけでも、先生を疑えというわけでもありません。
不妊治療は身体的にも精神的にも、そして経済的にもかなりの負担がかかります。
だからこそ、後で振り返った時に私のように後悔の道ではなく、自分が納得した道であるように、きちんとした責任と自信をもって頂きたいと思うのです。
つまり、治療中や治療が終わった時に、
『自分の意志で、そして責任で治療を進めてきた』
という気持ちになれるように。
不妊治療は必ず成功するものでもなく、必ず失敗するものでもありません。
不妊治療を進めることは主治医の先生をただ単純に信じて託すのではなく、自分が治療を行うのだと信じて自分に託した方が後悔が無いのではないでしょうか。
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